松井 みどり Matsui Midori (2001年5月〜2002年5月在籍)
最優秀賞 空とアートのコラボレーション〜その日、その時その場所にいること〜
コンセプト
空は刻々と変化する。天気や時間、季節に応じて様々な表情を見せ、一度として同じ空に出会うことはないといえる。
大阪の真中で空を見上げながら、ただ鑑賞するだけでなく、その場に行くこと、その場に生身の身体を置くことで完成させられるようなアートに触れられるアートスペース(ギャラリー、アトリエ、スクールが混在)を考えた。
  
卒業制作担当講師 本多 友常先生 講評
天空のひろがりは無限の想像力を受け止めてくれるキャンバスでもある。
空を見上げる空間の連続性は、そこを訪れる人々の感性に問い掛ける挑戦的な提案となっている。自己を見つめる視点から生み出される建築は、個性に溢れている。一方、都心に建つ建築は、周辺環境との関係性をどのように組み立てていくかが最大の課題となる。外部に閉じた佇まいは、都市に対する直感的な読み取りとしての痛烈な批評性をもちつつも、自閉的な世界に結びつきやすい危うさも含んでいる。
卒業制作担当講師 長瀬 信博先生 講評
切り取られた空を見る。タピエスとの出合いがこの空から始まる。私だけの空から共有された空へと移り変わる時、空の色は一体どのような色に変わるのだろう。そのような詩的な情景を背景とし、渦巻き方をした計画の中にまさに巻貝のように成長していく時間的な概念と有機的なイメージが形創られようとする期待がすばらしい。
インテリアの箱状の様々なスペースは共有された大きな空間にそれぞれ独立し各々の関係が重層的にからみ合いながら、個々のイメージが輪郭を持つ時浮遊するスペースが弾けだす躍動を感じ建築的な奥行きがさらに広がっている