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世界建築探訪 落水荘 〜カウフマン邸〜


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中国インテリア事情  
 米国の現代建築視察ツアーの中で、都心から遠隔地にあると聞くカウフマン邸(落水荘)を訪れるチャンスを得、1997年11月から13日間のツアーに参加することにした。
 
 滝の上に張り出した重々しくもあり、リズミカルな美しい住宅、あの有名な落水荘は想像通り近寄り難い所にあった。周りの木立や雰囲気からも分かるように、車で2時間半程ピッツバークの中心街から離れた所にある。コンクリートのトラブル等があるものの築後60数年の今も美しい姿を止めている。
 
 カウフマン邸は遺族から寄付され、一般に公開されて広く愛されるスポットになった。1936年に着工し、1937年末に完成している。その後ゲストハウス棟の増築になる。

 パースや写真で見ていた外観を木立の間に見たとき、イメージ通りだと感銘を受ける。ベア川に掛かるカウフマン家のコンクリート製の橋を渡りメイン玄関に至る。そのまま直進すれば邸のパーキングスペースがある。
 
 ライトの住宅の玄関はどれもさり気無い。期待の室内に入る。内部のスケール感が思ったよりは小さく、写真との違いである。返って親密な雰囲気を覚える。材料が内外とも自然石、ステイール、モルタルや木と身近なものばかりで、簡素で重厚であるが、枠のない透明ガラスから入る光が、ライトの内部の流動的な空間構成ばかりではなく、内外の流動性をも示唆している。
 
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 居間の存在感のある暖炉の床仕上げは自然石をフラットにせず、自然のままに敷き、オイル拭きで、水に濡れた感じを出している。数歩離れた所の床をくり抜き、視線を落とすとベア川の流れが足下に眺められ、流れは写真の滝の岩場へと続く。これ等がライトのこの場所を選び、プランした理由であるとも思う。室内に居ながら、ベア川を身近に引き寄せ、自然を遮断するのではなく、取り込み一体化しようとする意図が伝わってくる。
 
 
 母屋の背後の小高い丘にゲストハウス棟が薄いコンクリート製のキャノピーで繋がっている。
 
 落水荘といえばこのゲストハウスを代表するものではないが、母屋より一味違った、より地域的なムードに興味が湧く。Lipckitzの銅像と空間の呼応が随所に見られ、銅像それ自体も面白い。
 
 竣工した当時からBeautiful houseとセンセイショナルに登場した落水荘は、新緑の頃、石楠花の満開の時、紅葉の最盛期と裸木の冬と、どのシーズンをとっても映える表情を持っていると思う。チャンスがあればもう一度訪ねたい建築の一つである。
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その後のエピソード
自然や土地の素材を使用した落水荘のインテリアは、"心はリッチ"であった。床の自然石はオイル拭きでベア川の流れを連想させている。帰宅後、自宅の玄関の自然石をまねてオイル拭きして、滑ってしまった。我ながら軽率である。
 
プロフィール
旅行者 (氏名) 村上玲子   
1111年生まれ 大学 建築学科卒業
一級建築士事務所主宰
大阪ガスインテリアデザインスクール インテリアコーディネーター総合コース担当講師
旅行期間 1997年11月〜1997年12月 [13日間]
訪れた建築 (国・都市)USA・ピッツバーグ(建築物名)Fallingwater(落水荘)
(設計者)Frank Lloyd Wrightフランク・ロイド・ライト(1867〜1959)
(建築年)1936年
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